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賃貸物件をリノベーションする前に押さえておきたい修繕のコツ

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賃貸物件をリノベーションする前に押さえておきたい修繕のコツ

賃貸物件は築年数が古くなると、どうしても空室が目立ち始めます。「大規模な修繕をするにはまだ早いが、入居率が下がっている」と悩んでいるなら、リノベーションがおすすめです。しかし、リノベーションといっても、ただ費用をかければ良いわけではなく、入居者の心をつかむ工夫が大切です。
今回は、空室対策に効果的なリノベーションのポイントを中心にご紹介します。

【目次】
1. リノベーション済み賃貸物件の魅力
2. 賃貸リノベーションのメリット
3. 賃貸リノベーションのポイント
4. 周辺エリアの競合物件を見極めてリノベーションを

リノベーション済み賃貸物件の魅力

リノベーションとは、間取りの変更や内装設備の取り替えなどを行って新築のように造り変え、建物に新たな価値を付け加えることです。

●新築のようにきれいで家賃が安い
借り主にとってリノベーション物件の大きな魅力は、新築と同様の環境でありながら、家賃を抑えられることです。中古物件は価格の低さが魅力ですが、内装や設備が古く、女性には避けられがちです。「新築は借りられないけど、きれいな物件に住みたい」という人にとって、リノベーション物件はメリットが多く人気があります。

●トレンドが取り入れられている
リノベーションは、ただ古くなった内装や設備を新しくするだけではありません。最新の設備を取り入れたり、間取りを変更したりして、価値を引き上げる改装です。大規模な修繕と異なり、原状回復のたびに変更できるためトレンドを取り入れやすく、個性的な物件が多くなっています。

賃貸リノベーションのメリット

建物は築年数が経つほど、賃料と入居率を維持するのが難しくなりますが、リノベーション物件は、新築のような内装の部屋を中古物件の賃料で借りられるというお得感で人気です。そのため、貸主にとってリノベーションは、賃貸物件の悩みを解決する方法の一つとして位置づけられます。

●空室対策
新築物件や比較的きれいな物件を探している人は、賃貸物件サイトで「築◯年以内」を条件に検索します。そのため、築年数が経っている物件は、家賃や間取りなどの条件が良くても検索結果から外れてしまいます。
しかし、リノベーション物件になると、築浅物件を希望する人の検索にも「リノベーション済み」というカテゴリーで引っ掛かりやすくなります。PR効果を望めるリノベーションは、空室対策の有効な手段です。

●賃料アップ
リノベーションすることで、賃料を値上げすることも可能です。例えば、大規模なリノベーションでデザイナーズ物件にしたり、備え付けの家具を取り付けたりと、付加価値をつけた場合は物件に見合った賃料への引き上げが期待できます。

賃貸リノベーションのポイント

賃貸物件のリノベーションは、お金をかければ良いというわけではありません。ポイントをうまく押さえることで、少しの投資で人気を急上昇させることも可能です。

●費用対効果を考える
「どこまでリノベーションするべきか?」は迷うところですが、費用をかけすぎて赤字になっては意味がありません。家賃アップを目指すなら、大規模にリノベーションをする、空室対策だけなら小規模に改善するなど、費用対効果を考えながら目的に応じて内容を決めましょう。

●ニーズを考える
リノベーションの目的は、入居希望者を増やし、空室を減らすことです。そのためには、周辺地域のニーズに合った部屋にすることが大切です。内装をきれいにしても、入居者のニーズに合っていなければ空室は埋まりません。
例えば、ファミリー層が多い地域であれば、間取りを広くリノベーションする、女性に人気のエリアなら単身者でも安心できるようにセキュリティ設備を強化するなど、ニーズに合わせることにより価値が生まれます。

●他の物件との差別化を考える
きれいな物件はもちろん人気ですが、シンプルすぎる物件は決定力に欠けます。「確かに良い部屋だが、ほかにもっと良い物件があるかもしれない」などと考えられて、候補のまま終わってしまう可能性もあります。入居希望者は来るのになかなか空室が埋まらないという場合は、個性的な空間づくりを行って、ほかの物件との差別化を図りましょう。
差別化といっても、奇抜な間取りやデザインにする必要はありません。壁紙を白以外のクロスにしてみる、室内の扉をデザイン性のあるものにするなど、アクセントを加えるだけで、個性的な印象を与えられます。

周辺エリアの競合物件を見極めてリノベーションを

賃貸物件を探している人は、ほとんどの場合、複数の物件を比較します。同じような条件で築浅の物件があれば、もちろんそちらを選ぶでしょう。入居者を呼び込むためには、周囲の物件と比べたときに、「安くてお得」「個性的でオシャレ」「設備が新しい」など、入居者に選んでもらえるおすすめポイントが必要です。競合物件やエリアのニーズを分析し、「ここしかない」と思わせられるようなリノベーションを行いましょう。