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原状回復工事のポイントとは?主な工事内容と期待できるメリット

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原状回復工事のポイントとは?主な工事内容と期待できるメリット

原状回復は、室内をクリーニングするだけではありません。室内を入居前の状態にできるだけ戻すため、必要であればクロスの張り替えや修繕作業を行います。従来は、退去の立ち会いや敷金の計算などを不動産管理会社や委託した業者が行っていましたが、近年は内装業者が一貫して請け負うケースが主流になりつつあります。
今回は原状回復工事のメリットやポイント、主な工事内容についてご紹介します。

【目次】
1. 原状回復工事のメリット
2. 原状回復工事の主な内容
3. 原状回復工事のポイント
4. 原状回復工事で物件の資産価値を高めよう

原状回復工事のメリット

原状回復は、次の入居者のために物件を入居前の状態に戻すことです。基本的には入居者が変わる度に行いますが、原状回復工事をすることで相乗効果が期待できます。原状回復工事には、主に3つのメリットがあります。

●入居率の増加
原状回復工事は、物件を元の状態まで回復させることを目的としており、具体的には新築に近い状態が理想です。築年数や外観、セキュリティ設備なども重要ですが、多くの場合、入居者の決め手となるのは内覧時の室内の状態です。実際に住む室内がきれいであれば商品価値が上がるため、入居率の増加が見込めるでしょう。

●物件の資産価値低下の防止
原状回復工事は、居室全体を詳細に点検してから着工します。入居者が変わる度に行う原状回復は、物件の定期的なメンテナンスも兼ねています。定期的にメンテナンスを兼ねていて、劣化や損耗など修繕が必要な箇所を発見した場合は、すぐに原状回復工事を行うことが大切です。それによって、物件の資産価値を維持できるでしょう。

●ランニングコストが抑えられる
次の入居者が早く決まれば、入居者募集などの広告費をかけずに済むため、ランニングコストが抑えられます。また、原状回復工事が定期的なメンテナンスも兼ねることから、欠陥や老朽化などによる修繕費の大きな出費も避けられるでしょう。

原状回復工事の主な内容

原状回復工事は、専門業者が現場調査や周囲の物件との比較を行い、見積もりを出します。物件の状態にもよりますが、一般的な原状回復工事の内容は次の通りです。

●ハウスクリーニング
修理や修繕よりも清掃をメインにするのが「ハウスクリーニング」による原状回復工事です。キッチンや浴室、トイレなどの汚れやすい水回り、掃除がしにくいエアコンの内部、経年劣化に含まれるカーペットのシミなどは、一般的な洗剤や掃除用具を使った清掃では完全に汚れを落とすことは難しいでしょう。専用の工具や洗剤を使ってプロがクリーニングすることで、入居者が住んでいたときに溜まった汚れを落とし、新品のように回復させることができます。

●クロスの張り替え
壁紙は、室内のニオイを吸収しやすく、直射日光や家電製品によって焼けてしまうこともあります。そのため、壁紙は生活感を感じられやすい箇所の一つです。
クロスを張り替えることでニオイや汚れを除去できるだけでなく、前の入居者の生活感を一気に払拭して、新居らしい印象を与えます。

そのほか原状回復では、ふすまや障子、畳などの取り替えも行います。畳の損耗が軽度の場合は、ハウスクリーニングによる原状回復で済ませることもあります。
また、内装工事とは別に、躯体(建物の構造体)関連も原状回復工事の対象です。その場合は、外壁の劣化による塗装の塗り替えやベランダ・テラスの補修なども原状回復工事として行います。

原状回復工事のポイント

できるだけ費用を抑えつつ、満足できる原状回復を行うためには、ポイントがあります。

●工事期間の確認
原状回復工事が長引くと、その期間は入居できないため家賃収入が得られないだけでなく、店舗やオフィスの場合は売り上げに大きく影響する可能性があります。そのため、原状回復工事の期間はなるべく早く終わらせましょう。1週間程度を目安とし、原状回復を専門とする職人を抱えた施工業者に依頼するのがおすすめです。

●退去立会の代行とトラブル対策
オーナーや不動産管理会社の負担を軽減するため、敷金の計算から退去の立ち会い・点検、原状回復工事の見積もり、施工まで行うという業者が増えています。退去から次の入居に向けた準備まで、一貫して行うことでスムーズな原状回復が可能です。
また、専門業者が退去時の立ち会いや敷金の計算を行うことで、費用負担などがわかりやすく、退去時の敷金トラブル減少も期待できます。ポイントは、国土交通省が定める「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」や敷金トラブルに詳しい業者を選ぶことです。

原状回復工事で物件の資産価値を高めよう

人気エリアの格安物件という話題性でもない限り、簡単なハウスクリーニングや清掃だけの原状回復では、多くの入居者を集めるには不十分です。空室期間を短縮するためにも、新築同様の内装にする必要があります。
実績のある専門業者に原状回復工事を依頼して、物件の資産価値を高め、入居率の増加を目指しましょう。